滝の後は町の反対側にある火山湖、ヤクロムに向かいます。町から9キロ、”少数民族のモニュメント”を右折し1キロほど走ると湖の入り口で、入域料は1ドルでした。1995年、湖を含む5,000ヘクタールの地域は保存地区に指定され、訓練を受けたレンジャーが監視の目を光らせているとか。そのおかげでしょう、カンボジアには珍しく散乱する生ごみも見当たらずきれいです。 |
少数民族のモニュメント |
リゾート地のような桟橋 |
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湖に近づくと最初に目に飛び込んできたのが、水着姿の外国人で賑わうこのデッキ。まるでリゾート地のような雰囲気で、”静かな湖畔”を想像してきた身にはちょっとガッカリ。「奥にもう1つ桟橋がある」とドライバーが言うので、シアヌーク国王の別荘跡の横を通り、薄暗い小道を先へと急ぎます。
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釣りをしていた少年 |
湖周辺のジオラマ |
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向かいに少数民族のクラフトショップと展示館のある、この第2桟橋まで来るととても静か。少年達が釣りをしていたので、しばらくその様子を眺めていました。仕掛けは簡単なのにほぼ入れ食い状態、見る見るビニール袋が豊かになっていくのですから、感心してしまいます。但し、この湖で釣りが出来るのは周辺に居住している彼らだけ、観光客には許されていませんからご注意下さい。
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第2デッキ付近から見た、静かなヤクロム湖 |
ここから湖面を眺めていると、『村人は湖や周囲の森に精霊が住むと信じ、水を汚さず木を切らずこの地域を守ってきた』と言うことが実感できます。自然に対し畏怖の気持ちを抱く、と言うのは世界に誇れるアジアの文化ですよね。自然を制圧し操作しよう、と言う西洋流ではこれからの世界は成り立たなくなります。アジアの人々よ、頑張りましょう!? |