越の国に賢く美しい奴奈川姫がいるとの噂を聞き、はるばる出雲から大国主(おおくにぬし)命が求婚にやってきました。二人の間に生まれたのが建御名方(たけみなかた)神。大和朝廷への国譲りに最後まで抵抗したが敗れ、信濃に逃れて諏訪大社に祀られたというあの神様です。奴奈川姫シアターでは2人の恋の駆け引きをロマンチックに描いていますが・・・、本当はどうだったんでしょう。 |
渟名河(ぬなかは)の 底なる玉
求めて 得まし玉かも 拾ひて 得まし玉かも あたらしき 君が 老ゆらく惜しも |
奴奈川姫シアター |
この地に残る「出雲族に攻められて敗れた」、という言い伝え。「ヒスイの玉作りが古墳時代に突如として終わりを告げた」という歴史的事実。
あわせてみますと伝説の陰に、”求めて得まし”緑の玉ヒスイをめぐる出雲と越の恋のさや当て、ならぬ両者の勢力争いが見え隠れしているような気がしてなりません。カメラを準備している間に消えてしまった、麗しい姫のお顔はこのシアターまできてご覧下さい。 |