ビデオは英語版だったので一度では上手く聞き取れず、見学者が私一人だったことを幸いに何度か見直しました。やっと満足(納得)がいったので、本日のメイン武寧王陵に行こうと思います。確かこの近くのはずですが、さあどう行ったら良いのでしょう。
フロントで尋ねてみると皆さん困ったように顔を見合わせています。横の売店で話し込んでいたお客さんがその様子を見ていて、片言の日本語で助け舟を出してくれました。要約すると「晴れていたら裏の山を越えて歩いても行けるのだけれど、この雨では無理。今の時間はバスもないから、私が送っていってあげましょう」と言う願ってもないお申し出ででした。 |
宋山里古墳群、模型館入り口 |
土砂降り雨の中彼女に付いて外に出てみると、丁度駐車場に入ってきた車の中から「どこへ行くの?」と声がかかりました。どうやら知り合いらしいく、私のことを説明している様子。そして「彼が送って行ってくれます、さあ車に乗って」とドアを開けてくれました。
お礼を言う間もなく車は走り出し、「あの建物が入り口ですよ」と降ろされたのは駐車場のような広場の前でした。道を尋ねてからここまでアッという間の出来事で、自分が今武寧王陵の近くまで来ているってにわかには信じがたい心持ちでした。皆さん、ありがとうございました。 |
公州宋山里古墳群:『熊津(のうしん)時代(475−538)、百済の王と王族の古墳群。17基の墓があったが、現在は7基だけが復元されている。武寧王陵以外は盗掘にあり副葬品がほとんど残っていないが、熊津時代百済文化の優秀性と活発な対外交流を示す重要な遺跡である。』−パンフレットより抜粋− |
熱心に説明してくれた解説士の李さん |
古墳自体は見学不可ですが、敷地内には古墳模型館が作られ模型やパネル展示で中の様子を知ることができます。丁度、小柄な韓国人女性が日本人観光客に展示の解説をし始めたところだったので、これ幸いと一声かけて合流させてもらいました。流暢な日本語で説明をしてくれたのが、解説士の肩書きを持つ李寛永さんです。 |