利尻富士温泉でサイクリングの汗を流し、夕日ヶ丘に急行しました。丘に登ると礼文島の上に、初夏の太陽がちょうど沈んでいく所。振り向けば朱に染まる利尻が、町を見守るかのように聳えています。この両雄を前後にし、無意識に口ずさんでいたのはあの唄、利尻と礼文への賛歌”島を愛す”でした。 |
礼文島に沈む太陽:夕日ヶ丘展望台にて |
”知床旅情”や”マリモの唄”もミーティングの定番でしたが、どちらもちょっとおとなしい。♪ここ最果ての~、と声を張り上げられるこの曲は、ボヘミアン的なその歌詞と相まって、北を好んだホステラーの間では人気があったのです。
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山高くして夢があり 山高くして歌がある
ここ最果ての利尻よ礼文 君を訪ねて姫沼かなし
我ら島を愛して旅を行く
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振り向けば朱に染まる利尻の姿 |
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桃岩とミヤマオダマキ |
桃岩たどる君の手に エーデルワイス花開く
ここ最果ての利尻よ礼文 花に口づけ峰ふりあおぎ
我ら島を愛して歌う唄
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岬に今日も鳥が鳴き ふぶきになげく海馬の島
ここ最果ての利尻よ礼文 何を語るかあのカラ松よ
我ら島を愛して北を行く
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スコトン岬とトド島 |
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さよなら利尻、今度は登りに来るからね! |
翌早朝、利尻登山に出かける同宿者を玄関前で見送り、8時40分のフェリーに乗り込みました。当然のことながらここでは見送りパフォーマンスはなく、いたって静かな出港です。エサ欲しさに付いて来るカモメが、別れを惜しんでいるように見えてしまうのは、単なる旅の感傷。とわかってはいても、
「さようなら~。又、来るからね~!」。 |