登山口から30分ほど走ると海岸に出ました。南西部観光のスタートは「正房の滝」、と聞いていたのですが案内されたのはまだ真新しいこの建物。入り口で渡されたパンフレットを見ると、なんと「徐福(ソボク)展示館」となっているではありませんか。
兵馬俑が迎えてくれる館内の展示は確かに、「秦の始皇帝の時代、不老長寿の薬を探すと船出したが中国には戻らず、日本に上陸したと伝えられる」あの徐福のことです。 |
徐福の展示館 |
伝説上の人物ですから、展示と言っても具体的なものではありません。始皇帝時代の地図や兵馬俑、そして徐福の東渡推定航路図などなのですが、中で興味深かったのは、アニメによる「西帰浦(ソギボ:この辺りの地名)」伝説。次ページに三姓穴伝説で見たアニメ同様の手法でまとめましたので、後ほどご覧下さい。
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敷地内にある徐福の銅像 |
外に出ると、敷地の端には徐福と思しき石像。徐福なら海の向こうにある「蓬莱」を見つめていても良さそうなのに、この像は海に背を向けて、つまり漢拏山の方を向いて立っています。それは済州に残る、『徐福の目指していた蓬莱山とは漢拏山のこと』と言う伝承によるものなのかもしれません。 |