アパートのある町内では、毎火曜日に朝市が開かれていました。この日はまだ暗いうちから路地はザワザワ。すっかり明るくなった頃外に出ると、いつもは人通りも少ない住宅街の通りが活気溢れる市場に変わっています。 |
いつもの静かな通りが |
5月初め、サクランボを見かけました。まだ粒は小さいのですが、これを見るとギリシアの夏が近いことがわかります。また、先先週から出始めたそら豆が週を追う毎に大きくなっていくのは感激もの。「メガロ(大きいもの)」といって選り分けている私たちの横で、「ミクロ(小さいもの)」を選んでいる人もいるます。聞けばこちらではあのさやも食べるということ。これなら、小さいのだけが売れ残る、と言うこともありませんね。 |
あっと言う間に朝市会場に変身します |
6月に入ると、果物は一気に豊かになってきます。いちごにサクランボ、オレンジ、メロンにすいか、ずらりと並んだカラフルな農作物は見ているだけで幸せな気分。特に好きだったのは、ジューシーで甘い大き目のサクランボ。店によってキロ 750ドラクマ~1000ドラクマとまちまちですが、どちらにしましても日本円で500円もしません(1キロで、ですよ)。
1キロ400ドラクマほどの量り売りの青菜類は、見慣れたほうれん草から見たこともない物まで種類も多い。ミソキロ(0・5キロ)も買えばビニール袋に一杯です。甘みがあっておいしい玉ねぎ、ニンジン、トマトに卵に牛乳、最後にトイレット・ペーパとお花を買って「アー、シ・ア・ワ・セ!」。 部屋に帰って縫い物をしていると、いつも私にシャガールの絵を連想させていたあのアコーデオンの音色が聞こえてきました。「アコーデオン弾きさんも健在!」懐かしい限りです。 |