ここには泉質・環境の異なる七つの温泉があり、極めつけは名物「洞窟むし風呂」。宿を出て川沿いに少し歩き、右手の斜面を登っていくとこの洞窟があります。朝6時前に起きて出かけましたのに、途中で洞窟帰りの数組とすれ違い「さすが!」と何故か感心してしまいました。入り口にはスノコと簡易棚があるだけ。ここで浴衣を脱ぎ、照明のない洞窟に恐る恐る足を踏み入れます。足元はゴツゴツなので岩肌を手探りしながら、探検隊よろしく奥へ奥へ。
しばらくすると目も慣れ、最奥の浴槽部分が見分けられるようになりました。ここは思っていたより浅く、座ってもおへそまでしかお湯が届きません。湯温は低いのですが、天然のサウナ効果で体はポカポカ。これなら湯冷めの心配はなさそうです。 |
夏油温泉洞窟風呂 |
ここにつかっていると、昨年(1995年)訪れたギリシアの、ペロポネソス半島で入った「カイアファス」温泉を思い出しました。それにしましても、洞窟ってどうしてこう神秘的な感じがするのでしょう。この中なら誰でもが、哲学者になれそうです。先客がいたりするとチョット入りにくいのですが、これに入らなければ夏油温泉にきたとは言えません(とはオーバーですが)。一人旅予定の女性の方、頑張ってね。(何を?)
それでも、「どうしても「混浴には抵抗がある」と言う方、男女別の内湯もありますので、そちらでゆっくりとこの温泉を楽しんでください。 |