展示室に入ると、まず目に飛び込んできたのが大きなオホーツク海の地形模型。右手の壁には、「流氷の南限-オホーツク海」「流氷を育む海」などの解説パネルが並んでいます。では「オホーツクの地形」から見て行きましょう。 |
1億年前 |
5,000万年前 |
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『8,000万年前頃のプレート移動により、”オホーツク地塊”がシベリア大陸に衝突して形成されたと言われ、このためオホーツク海は、平均水深800mと比較的浅い海となりました。また、四方を陸地で囲まれており、太平洋からの海水の流入が少ない海ともなっています。』
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大陸(シベリア)、サハリン、カムチャッカ半島、千島列島、そして北海道と、確かにグルリを陸地で囲まれています。その上、アムール川から大量の淡水が流れ込むため、塩分が薄く凍りやすくなっていて、流氷が出来る海のうち(北半球では)最も南にあるのだとか。イタリア北部とさほどかわらない、北緯45度の紋別に流氷が押し寄せるのは、こんなオホーツク海の地形からきています。 |
流氷の誕生 |
押し寄せる流氷 |
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オホーツク海が閉ざされた海だと言うことは、地形模型を見ると視覚的に理解できます。ここでは光の変化で、アムール川で発生した氷がオホーツク海を南下する様子をあらわしていますが、これって結構きれいで繰り返して見てしまいました。
注:アムール川(中国名黒竜江)の全長は4350km。これは北海道から九州までの長さの約2倍です。
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砕氷船ガリンコ号のアルキメディアン・スクリューの模型、流氷観測室、ビデオライブラリー、遊びながら学べる流氷プレイランドなど、「流氷がどんなものかを知ってもらいたい」、と言う館側の熱意が伝わってきて充分に楽しめました。流氷にも多少詳しくなったし、次はやはり冬に来て実物を見てみたいものです。 |