白馬岳

 長野オリンピックで日本中を興奮させたジャンプ競技。そのジャンプ競技場のある白馬村は、雪形がその土地の名前となったことで知られています。雪形解説の項には、代表例としてその名があげられる場所でもあります。
白馬岳 2932m
白馬岳 2932m
代馬(シロウマ)、代掻き馬
代馬(シロウマ)
白馬でなく黒馬です

 雪解け時に現れる黒い岩肌を代掻き(しろかき)馬に見立て、地元の人はそれを「代馬(しろうま)」と呼んでいましたが、次第に「代」に「白」の字を当て「白馬」と書き表すようになりました。

 ところが語源を知らない人たちが、それを「白い馬」と言う意味の「ハクバ」と呼ぶようになり、とうとう行政まで村の名を白馬(ハクバ)村にしてしまいました。あの美しい”しろうま”と言う響きが消え、その由来まで忘れ去られてしまうのは何とも哀しいことです。

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