出雲大社のお参りを終え、降りだした雨を気にしながら”虎塚古墳”まで車を走らせました。1993年に開催された、「装飾古墳展」に刺激されて出かけた北九州。その時の「装飾古墳」巡りで、関東地方にも彩色壁画を持つ古墳があることを知りました。一度は見たいと思っていた今回の目玉、「常陸の国」編を作成するきっかけになったのがこの”虎塚古墳”です。 |
美しく彩色された、虎塚古墳内部(レプリカ) |
石室内には北九州地方の装飾古墳同様の、連続三角文・円文・武具などの図柄が見えます。5世紀~7世紀当時、直線距離で1,000キロも離れた地域に住む人々が、共通の死生観を持っていたなんて、とっても不思議な感じです。
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『成人男子の被葬者の周りから、漆塗りの小太刀や鉄製品などの副葬品が発見されたが、武具などは認められなかった』とか。もしかしたらこの壁画は、副葬品を補うために”お宝”を描き込んだのかもしれませんね。 |
7世紀初頭に築造された全長56mの前方後円墳。 |
尚この古墳は、春と秋の年2回一般公開しているそうです。公開日に関しては、ひたちなか市教育委員会(029-262−4121)までお問い合わせ下さい。 |