まずは瀋陽の歴史を知ろうと、地図に記されている博物館に向け歩き出しました。地図では近く見えたのですが、実際歩いてみるとかなり距離があります。小1時間かかりやっと博物館に着いたのですが、かつて馬賊の館だったと言うその建物は既に閉鎖になっているではないですか。
守衛さんの話では、博物館は新しい場所に移ったとのこと。場所が良く分からなかったのでタクシーに乗てみると、車は新駅の方向に走っているようです。 |
出来立てホヤホヤ、遼寧省博物館 |
降ろされたのは、この立派な建物の前。バルーンの上がる広場を挟むように隣接して、市民ホールらしき建物もあります。今日は何か催し物でもあるのでしょうか、人の流れはそちらに向かっていて博物館はすいていました。
玄関前で写真を撮っていると「日本の方ですか?館内をご案内しましょう」と声をかけられました。一人なら「日本語で話しかけてくるなんて怪しい」とお断りするのですが、名札もつけ博物館の名詞までくれたし、何より今回は友達も一緒だから、とお願いすることにしました。(もちろん後で謝礼を渡しましたが) |
玄関を入ると、三階まで吹き抜けになった円形ホールになっていて、中央には巨大な鼎(かなえ)。周囲には、中国の方々が好きな名石や古代の楽器などが並べられていました。 |
高い吹き抜けの玄関ロビー 3階の展示室はまだ準備中とか、清朝の歴史展示が見られず残念 |
展示室は2階と3階でしたが、3階はまだ整備中で見学はできないのだとか。それは残念でしたが、2階の展示室では玉の工芸品や貨幣、唐三彩などが見られます。特に貨幣の展示は充実していて、馬蹄金や刀銭など、中国の貨幣の歴史を知ることができます。一角には日本の「皇朝十二銭」のコーナーもあり、一覧表とともに実物がズラリと並べられていました。 |