キューバ 1997年、カンボジアを旅行中に知り合ったSさんに、「キューバに行くなら今のうち」と勧められました。その心は? 「カストロがいなくなったら、あの国は大きく変わる」。だから「彼の健在な間がチャンス」との事でした。日本から直行するのは難しくても、隣国メキシコからなら「簡単」と聞き、少し日程に余裕を持たせてメキシコ旅行に出かけました。 匕首(あいくち)を突きつけるような形で、メキシコ湾入り口に横たわるカリブ海に浮かぶ、美しい島キューバ (クリックすると白地図と地勢図が切り替わります) キューバ小史1 1492年 コロンブス上陸1526年 アフリカからキューバへの黒人奴隷直接輸入開始1590年代 サトウキビ・タバコの栽培が広まる1839年 キューバ向けの奴隷船”アミスタッド号”、 奴隷の反乱で米国に検挙され裁判にかけられる1843年 人種差別と奴隷制撤廃を求めマタンサスで黒人蜂起 その後、併合(アメリカへの)主義を経て、独立戦争へ向かう 1998年の訪問地 話を聞いた翌年、1998年に渡ったキューバでは、革命広場にはチェ・ゲバラの巨大なネオン、街角で売られているのはゲバラ・グッズ、ハイウェイには彼の大看板、とチェ・ゲバラ一色。彼が殺されてから30年以上も経つ、と言うのにです。彼の人間性が人々に愛され続ける所以でしょうが、長引く経済封鎖からくる閉塞感が、現実にはいない人物を慕わせるのかもしれませんね。