太陽を崇拝し高度な文明を築いたインカの人々、その宇宙の中心であったのがここ「クスコ(ケチャ語で「ヘソ」を意味する)」です。「インカ帝国」と言うと「古代の文明ね」と思い勝ちですが、この帝国の繁栄は意外と新しく14~16世紀。皇帝アタワルパピサロ率いるスペインの侵略者達に殺され、帝国が滅ぼされたのは1534年と、日本の室町時代にあたります。 |
サクサイワマン遺跡から見たクスコの街 |
他に「インカ帝国」から連想されるものとして、「黄金」「太陽崇拝」「マチュピチュ」「侵略者」・・・、とたくさんありますが、特筆したいのがその後の世界に多大な貢献と影響を与えた農作物の存在があります。マリー・アントワネットの髪にその花が飾られ、当時のフランス宮廷に大きな驚きで迎えられた「ジャガイモ」のエピソードは有名ですが、他にいくつご存知ですか?
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1)じゃがいも:ペルー原産。じゃがいもの生産可能な高度は海抜4600mまで広がっている。 2)とうもろこし:ペルー原産。なおジャイアントコーンは、アンデスのウルバンバ地方でだけ育つトウモロコシの種類 3)落花生:アンデスの渓谷地域の原産 4)トマト:アンデス山間の渓谷の原産 5)さつまいも:アンデスのアマゾン地域と海岸地域の原産 6)ひまわり:ペルー原産 |