ワディ・ラム

 翌朝、キャンプ用品とともにバスに乗り込んできたドイツ女性がいました。彼女が砂漠専門の旅行会社、「キャラバン」のマネージャー兼写真家のジュリッタ。その誠実な話し振り、うっとりと語ってくれる砂漠の美しさ、そしてそのキャンプ道具にひかれワディ・ラムでバスを降りる時には決めていました。「彼女に付いて行こう!」。

 日本人がイメージする砂漠は多分、鳥取砂丘か御宿の海岸のような砂地。ところがここ”ワディ・ラム”は、荒々しい岩山に取り囲まれた赤茶けた大地でした。大峡谷の川の部分が砂地で、そこをジープで走り抜けていく、といった感じでしょうか。

日本人観光客の記念撮影用(?)岩
日本人観光客の記念撮影用(?)岩
 その刻々と変化していく風景はジュリエッタが話してくれたとおり。最初はその都度カメラを取り出していたのですが、途中からは止めました。この広がりと地球外の惑星のような美しさは、とても画像にはおさめきれませんもの。

 そう、ここは「アラビアのロレンス」が活躍した場所、あの映画もワディ・ラム周辺で撮影されたものだそうです。これは日本人観光客が記念撮影用に好んでいる岩だとかで、ガイド氏が「ここで写真を撮れ」とうるさいので、逆光気味でしたが「ハイ。パチリ」

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