万国津梁館

 プライベートビーチも持つホテルの敷地はとても広くて、その一角には沖縄サミット(2000年7月)の会場となった万国津梁館があります。その名は、首里城正殿の前にかけられていた万国津梁の鐘(1458年鋳造)から取られています。鐘の銘文を要約しますと、 

 『琉球王国は船を架け橋として万国と往来し、国も民も豊かになった。(中略)沖縄だけが世間ではなく、世界は広く豊かである。ここに架ける鐘は、戦火に苦しんできた人々に、平和の尊さを伝えるであろう』。

沖縄サミット(2000年7月)の会場となった万国津梁館
沖縄サミット(2000年7月)の会場となった万国津梁館
故小渕総理坐像 : 世界平和の枠組みを話し合ったはずのサミットでしたが、2001年9月の同時多発テロ以降、再び戦火に苦しむ人々が出てきました。万国津梁館脇に建立された故小渕総理のにこやかな坐像。「宿命に生まれ/運命に挑み/使命に燃える」と銘文に刻まれた小渕さんは、こんな21世紀をどんな思いで見ているんでしょうか。

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