さて、今回最後の訪問地が、黄金崎「不老不死温泉」。太平洋側の六ヶ所村から、青森市内を抜け、日本海側にある温泉までひた走ります。楽しみにしてきた温泉でしたが、あいにくと満室だったため立ち寄り入浴のみとなりました。駐車場から海を眺めると、遠く波打ち際に露天風呂が見えます。かなり風が強く波も高いのですが、「入るぞ!」と意を決し、フロントに入浴料を払いに行くと、「露天風呂は無料です」とのこと。 | |||||||
趣きのある看板でした、今もたっているのでしょうか? |
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で、イソイソと海岸まで降りていきましたが、「どこで着替えたらいいの!?」とお風呂を前に思わず絶句。風が強いのに周囲には囲いも何もなく、服を脱いだら(手を放したら)最後、すぐにどこかに飛んでいってしまいそうです。「先客はどうしているのかしら?」と岩陰を見ると、それぞれの服の上には石が乗っています。では、とまずは手頃な石捜しから。 | |||||||
日本海に張り出した、ひょうたん型のユニークな浴槽 |
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茶褐色でぬるめの湯なので、入ってしまえばこちらのものですが、脱衣中は身を隠すより、服が飛ばないようにするのが精いっぱい。入浴するのに決死隊のような覚悟が必要でした。
その後入ってきたツアーの一団、旅行社からのアドバイスでもあったのでしょう、女性たちの浴衣の下はなんと水着姿。恥じらいも情緒もなく、プールに飛び込むようにドボンドボンでは「苦労して裸で入った私の立場がないじゃない!?」。大自然の中の露天風呂にはやはり、自然のままの姿でつかりたいものです。 |
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ところが最近、「お風呂に囲いができてたよ」と、2003年にこの地を訪れた知人から聞かされました。公式サイトを見ると、「日帰り入浴の利用は本館のみ」とありますので、1997年当時とはだいぶ様子が変わっているようです。”秘湯”となると旅行会社が狙ってツァーを組み、それを目当てにツァー客がどっと押し寄せる。ちょっと有名になりすぎてしまったのかもしれませんね。
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