佐原

 1998年9月初め、『足跡をたどり”江戸”へ115キロ』の見出しに目が留まりました。「平成の伊能忠敬 日本を歩こう」のプレイベント「伊能ウォーク」が9月13日~15日に開催されるという新聞記事でした。

 江戸東京博物館の忠敬展に感銘を覚え、佐原に開館されたばかりと言う記念館に興味があっただけに出立大会の話は「渡りに船」。115キロがどれほどの距離かなど気にもとめず(自分の体力も考えず)、すぐに飛んでいってしまいました。

佐原の町並み
佐原の町並み
お江戸見たけりゃ

佐原へござれ

佐原本町 江戸まさり

 坂東太郎”利根川”の流れを、江戸湾から銚子へと変えた徳川幕府。これによって東北の物資が、銚子港から佐原経由で江戸に運ばれたのです。「江戸まさり」とは、当時の佐原の繁栄ぶりが偲ばれるような謡ですね。忠敬が商人として活躍したのもそんな時代のこの町でした。

 忠敬の旧宅は小野川にかかる、通称ジャージャー橋(写真の奥に見えている橋です)のたもと。「伊能忠敬記念館」はその対岸に位置し、周囲は北総の小江戸の名に恥じない古民家や商家が点在しています。

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