数年前に璧(へき)を求めて北部九州を訪れてから、「いつか行きたい」と思っていたのが壱岐と対馬。本当は『始めて一海を渡る、千余里、対馬国に至る。又、南して一海を渡る千余里、一大(支)国に至る。』との倭人伝の記述通り、半島から対馬を目指し壱岐へと南下したかったのですが、予算と日程の関係上今回は諦めざるをえません。
次善の策として、メインの福岡からでなく、末盧国のあった佐賀県の呼子港から壱岐を目指すこととしました。呼子と壱岐の印通寺港までは直線距離で約26km。九州郵船のフェリー「げんかい」は1日6往復、この間を1時間20分で結びます。 |
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呼子と壱岐を1時間20分で結ぶ、九州郵船のフェリー「げんかい」 (2005年11月現在、片道の2等運賃は1310円) |
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出航は9時、荷物を船室に置きすぐに甲板に出ました。「名護屋城はどのあたりでしょう?」「呼子の七つ釜は?」など船員さんに質問しながら写真を撮っていると、やはり撮影に忙しい男性の姿。どちらからともなく挨拶を交わすやいなや、彼は堰を切ったように海藻の話を始めました。
この方は、「もっと藻の話」と言うユニークなHPで、藻に関するいろいろな話を紹介している富山大学の濱田さん。何でも海藻食と海藻文化のルーツを辿り、今回の壱岐行きを計画されたとか。「実は今日、島を案内してもらうことになっているのです。よろしければご一緒に」とお誘いを受けました。海藻から古代を見るなんて、これは面白そう。一も二もなく、「お願いしま~す!」 |
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関連リンク
九州郵船:http://www.kyu-you.co.jp/ |
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