正面に舞台を持つ店内は、昨日同様舞台側にテーブル席が、その後ろに椅子席のある作りになっています。今夜は窓口に来たのが遅かったので、前の方が取れずテーブル席の一番後ろ。傾斜のある梨園劇場とは異なりここはフラットなので、人の肩越しにしか舞台が見えず、それがちょっと残念でした。 |
老舎茶館の舞台 |
こちらのテーブルにもお茶菓子が並べられていましたが、京劇・歌唱・樽の曲芸・舞踊・手品・音曲と、次から次へと熱演が続きお菓子を食べる間もありません。10種類も並ぶ演目の最後に變臉がありました。それまで大人しく座っていましたが、「これは近くで見なくっちゃ」と席を離れ舞台の袖で見学することにしました。
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演者は登場するや否や、マントで顔を隠したり、向きを変えたりしながらマスクを変えていきます。途中から客席に歩き入り、観客の間近で変面の演技を披露。カメラのシャッターが追いつかないほどの素早い動きに、ただただ感心するばかりです。最後に女性の顔が現れた時に場内は、「オゥ!」と一瞬息を飲みました。少しの間があり、後は万雷の拍手です。 |
クリックして変面をお楽しみください |
このシーンを見て以前TVで見た「變臉~この櫂に手をそえて~」を思い出してしまいました。『老芸人が、男子にしか継承させないこの技を伝えるため男の子を買う。しかしそれは、男子を装った女の子だった。』 このぐらいしか記憶になく、もう一度見たいと思っていた映画でした。帰国後ネットで探してみたのですが、どうも発売されてないようです。これは中国映画の名作の一つと思います、是非DVD化して販売してください。 |