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| 世界文化遺産にも指定され、その景観を保つことを義務付けられている旧市街。「中心部までの再短距離を」と横道に入ると、まるでそこはウェス・トサイド・ストーリー。朽ちかけた建物の入り口に、所在なげに老人たちが座り込み、路地では皮ジャンが似合いそうな若者達がボールを蹴っていて、闖入者を見るでもなく値踏みする。その視線は刺さるようで、ちょっと怖い気がしました。
建物だけでなく、水道管が老朽化して水道が使えない家も多いと聞くこの町で、市民生活を送りながら建物群を維持していくのは、当局としても頭の痛いことでしょう。 | 旧市街の中心、カテドラル広場
| カテドラル広場に面したエル・パティオは、演奏も入り観光客で賑わっています。左手の路地を入ると有名なバー「ラ・ボディギータ・デル・メディオ」があり、周辺はレトロな良い雰囲気を醸し出していました。この店でのお薦めは「モヒート!」。3年物のラム酒「ハバナ・クラブ」をベースにし、ミントの葉っぱをタップリ入れたカクテルで、爽やかな香りとのど越しがたまりません。後日他の店でも注文してみましたが、申し訳程度にミントの葉が入ったそれは、ただの甘い飲み物でしかありませんでした。是非この店の「モヒート」を。
| この広場からアルマス広場にかけては土産物屋が何軒かありましたが、圧巻はアルマス広場の露天市。個人が自作の品や家財道具を売っていて、日曜フリーマーケットの雰囲気。中でも未晒しの糸で編んだ服を売る店が目立ちます。
欲しいとは思ったのですがどれも大き目。諦めかけていた頃、何軒めかの店でピッタリサイズの服を見つけましたが、やや「胸元が開きすぎ」。これを聞くと相手は「5分あれば直すから」とすぐ編み棒を動かし始めました。これでは買わない訳にはいきません。30ドルを28ドルに負けてもらい、自分用の土産としました。 |
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