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| 2つ目のトラブルが起きたのは、次の乗り換え地ナイジェリアのラゴス空港。この朝、他にも「オーバーブッキング(座席数以上に予約を入れてしまうこと)」や、超過荷物のトラブルもあり、ソフィア出発は大幅に遅れました。「やっと離陸した」とホッとしたのも束の間、通路にはみ出した旅客の荷物を、「これじゃあワゴンが通れない」と蹴飛ばして怒鳴るスチュワーデスと、それに反論してまくし立てる乗客にビックリ。
確かに邪魔な荷物ではありましたが、客の荷物に蹴りを入れる客室乗務員なんて始めて見ました。この殺伐とした機内の雰囲気は、旅行気分も吹っ飛んでしまうほど険悪で前途多難を予想させました。
| こんな騒ぎですからラゴス空港に着いた時、当然乗り継ぎ便は出た後。仕方なく「次便への変更手続きを」とカウンターに行こうとすると、名札を付けた係員らしき男がやってきました。チケットとパスポートを見比べて、「このチケットのままだと乗れない」と言うのです。
「手続きするからついて来い」と言う彼の後につき、土産の日本食が入った重い荷物を引きずって、パスポートコントロールをノーパスで通過。一般の出発カウンターで変更してもらい、逆コースで元の場所まで戻ってくる。と、ここまでは良かったのですが、その後がいけません。「パスポートを返してくれない!」のです。
つたない英語で抗議していると、女性職員などが数人集まってきましたが、パスポートを回し見するだけで取り成すそぶりも見せません。職員証を信じきっていた私でしたが、ここでやっとお金をせびられているのに気づきました。「そうか皆グルなんだ」。
ソフィアの空港職員に200ドル脅し取られたアルジェ人のあの彼から、「ラゴスは危ないから財布には小銭だけを」と注意されていたので、ポケットの中は小額紙幣だけというのがせめてもの救い。「これしかない」と20ドルを手渡し、ようやくパスポートを取り返しましたが・・・・、何とも後味の悪い出来事でした。 |
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