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 「世界文化遺産」、アンコールワットボロブドゥールと並ぶ、世界三大仏教遺跡の一つバガン。1044年、ビルマ族のアノーヤター王が周辺諸国を制圧し、仏教を信仰の核にしてその後の繁栄の基礎を築きました。11〜13世紀に建てられた寺院とパゴダは、現存数3,000以上。この広がりの中、どこまでも続くパゴダ群は壮観の一言です。では何故、バガン朝に生きた人々はこれほど多くの寺院を建立し続けたのでしょう。
朝もやのバガン : ミンガラゼディ・パゴダからの眺め
朝もやのバガン : ミンガラゼディ・パゴダからの眺め
功徳思想と寄進事業: 仏教を受容したバガン朝の人々の信仰は、やがて「来世での富と栄達」を願うものに変わっていきます。来世での幸福を願い、現世では功徳を積むことにエネルギーを傾けたのです。宗教施設の建設、土地や労働力の提供は大きな功徳を積む行為と考えられ、王侯貴族達は競って寺院やパゴダを建立。それが現在のバガンの風景に結びついている、と言う訳です。

 意外なことにバガンは、未だ「世界文化遺産」には登録されていません。ミャンマーの政治形態のためとも、正確な資料に基づかず、次々と修復の手を入れているから、とも聞きましたが総て未確認。でも実際に3日間見て歩いてみると、「こんな直し方っで良いの?」って不安に思う場所が多かったですから、後者がより正解に近いかもしれません。
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