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 ミャマンーからの帰り、タイから陸路でシェムリアップに入り、6年ぶりにチェンラGHに行ってみると、かつての素朴な民宿が立派な白亜のビルに建て替えられていたので驚きました。でも、従業員だかバイクの運転手だか判然としない輩が出入りし、日本人女性客にべたついているのは従来どおり。それを許してきた(好む?)日本人サイドにも問題があるのでしょうが、最近この町で増えている日本女性強姦事件の根っこを見るようで気が重くなりました。

 以前は、僕ちゃん達の売春宿通いが取り上げられていましたが、今は女性の強姦(和姦?)問題。かつてバリ島で見聞きしたことが今この町で広がっている、何だかやりきれない気持ちです。本人達の自由意志ではありますが、それが日本人の国際的評価につながります。海外に出たら一人一人が外交官、「こちらが強く出れば日本人は引っ込む」なんて諸外国に思われないよう、旅先では毅然とした態度でいましょうね。
ベン・メリア入り口
地雷撤去開始日の看板がある、遺跡の入り口
 遺跡と関係のないことを長々書いてしまいましたが、今回シェムリアップに立ち寄ったのはクーレン山に行きたかったからです。案内がフロントに貼ってあったので早速聞いてみると、「ベンメリアなら欠員が出たので明日参加できるが、クーレン山は希望者がいないので無理」とのこと。仕方ない、ではベンメリア遺跡に行ってみましょうか。

 翌朝ミニバスに乗り込み東に走ること2時間半、車を降り地雷撤去開始の看板にドキッとしながら歩いて行くと、何時の間にか子供達が集まってきて、案内するかのように崩れた石組みの間に消えていきます。どうやらここ(遺跡の南回廊部分)から入るようですね。
入り口のレリーフ
三つ頭の神象に乗るインドラ神
 入ってみると右手に原型を留めた建造物(南経蔵)がありましたが、子供達は左手の大きな壁の中に私達を誘います。インドラ神のレリーフはこの門の上にあったものです。この壁から中の崩壊は半端じゃない。よじ登り滑り降り飛び移り・・・、と探検気分で奥に進みます。崩れて小山のようになった中心部を通過、回廊を伝うようにして北側の経蔵の前に出ました。

 内部ほど崩壊が進んでいないこの一角は、ジャングルが近くまで迫って薄暗く静か。今までの道のりが大変でしたから、やっと一息つける感じです。この経蔵は屋上に登れるようでしたが、怖いので止めておきました。ここからまっすぐ南に向かうと、入ってきた場所に出ます。一度外に出て外壁沿いに東へ歩くと、ナーガの残る東門が見られます。デバータもいましたよ。
カンボジアの遺跡関連参考書籍

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