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三姓穴の神話:展示館映写室
三姓穴の神話:展示館映写室
 入り口右手にある展示館には映写室があり、「三姓穴神話」のアニメビデオを見ることができます。入った時は途中からだったので、三姓穴見学後に再度入館してじっくり見てきました。見学者にあわせて言語を選んでくれているのか、それとも偶然なのか、2度とも日本語版だったので助かりました。

 では当日聞いたお話と、各種パンフレットから抜粋して「三姓穴神話」を語ってみることします。

 『はるかな昔、漢拏山の麓に出来た穴から、三人の神人が湧き出でた。高、良(または梁)、夫と呼ばれた三神人は毛皮を着て、狩をして生活していた。ある日海岸に大きな箱が流れ着いた。中からは子牛と子馬と五穀の種、そして何と三人の女性が現れた。
三神人が漢拏山の麓から湧き出た
三神人が漢拏山の麓から湧き出た
ある日海岸に箱が流れ着いた
ある日海岸に箱が流れ着いた
 一緒にいた使者によると、「私は東海にある碧浪国の使者です。我が王には三人の姫がおりますが、年頃になっても花婿が見つからず嘆息しておりました。ある日王が楼閣に登ってみると、西の海に瑞光が見えました。その地に住む三神人にはまだ配偶者がいないことを知り、姫たちを連れて行くよう私に命じられたのです」
中には五穀の種と3人の姫
中には五穀の種と3人の姫
西に瑞光を見たと言う使者の口上
西に瑞光を見たと言う使者の口上
 三神人は喜び、婚姻池で身を清め姫たちを娶った。三神人は漢拏山の山頂から矢を射り、それぞれの矢が刺さった地を各自の生活の場所とした。彼らは五穀の種を蒔き、家畜を育てて家族を増やしていった。そしてついに、人間世界である耽羅国ができた』。

 以上が「三姓穴神話」です。済州港の項目でも触れたように、済州島を西に見る地とはすなわち北部九州。となると、紺浪国とは古代日本にあったのでしょうか。ちなみに五穀とは、「稲、粟、小豆、麦、大豆」と言われています。
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