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| 世界文化遺産にも指定されているこの庵へは仏国寺から直行バスが出ています。本数があまり多くないようでしたので、時間のない方は最初にここを見学なさって下さい。紅葉の始まった山に分け入る1キロほどの参道は、高尾山を思い出させる楽しいプロムナードですが拝観は・・・・、パンダ舎なみの行列でした。
8世紀に建立された後、仏教弾圧で人々から忘れ去られ長い眠りについていました。20世紀に入り、「いばら姫の眠りを破った王子」の役目をになったのは地元の郵便配達人。ところが、発掘されたその時から崩壊への道を辿らざるをえないのは、ポンペイはじめどこの遺跡にも共通した悩みのようです。 | 空調設備に守られ、ガラス越しに拝見する釈迦如来像
| 「雲を飲み込んで吐く」という、山の天然の湿度調整機能が崩されってしまったここも同様。今では現代の空調設備に守られ、ガラス越しにしか内部を見ることができません。庵に入った途端、宇宙船のような巨大なカプセルに納まったギリシアのアレクサンダー大王とその父フィリップ2世の墳墓を思い出してしまいました。
「空間の芸術」と評されている庵ですが、窟室に安置されたご本尊の釈迦如来像(視線を東の海に向けているそうです)や羨道の仁王像、前室の八部衆像などから構成されている空間の中に身を置くことは不可能なのです。残念ですね。 |
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