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 館内はカメラ類持込禁止、入り口でカメラや大きな荷物は預けることになります。第一展示室は装身具などの小物中心で、彫像などは左手の展示室から館内を時計回りに、年代順に並べられています。中で私が一番好きなのは、バイヨンを建てたジャヤヴァルマン7世の坐像。

 両手は失われていますが、深い瞑想に入っているその姿は、周辺に安らかな静けさを漂よわせています。仏像ではないのですが、前に立つと自然に手を合わせたくなってしまう、そんな雰囲気を持っている像です。
博物館入館案内
博物館入館案内
 7年前に最初に訪れた時、薄暗い館内は鳥の糞の匂いが漂い、ガラスケースも破損や汚れが目立ちました。その荒廃した有様に鑑賞すると言うより「これで収蔵品は大丈夫なの?」と心配の方が先に立ったものです。その後何度か通ううち匂いも薄れ、館内が穏やかな雰囲気に変わってきたのが判りました。

  アフガンの博物館が壊滅的打撃を受けた事でもわかるよう、博物館はその国の状態を表すバロメーターのようなもの、政情が安定しないと人は生きるのに必死で、文化財を守る余裕なんて生まれませんものね。きな臭いこんな世の中ですから、「世界が平和でありますように」と祈らずにはいられません。

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