深浦のうたごえ 青森の秘湯巡り 花巻(宮沢賢治) 東北の秘湯 |
| 「宮沢賢治記念館」は、生前の賢治ががとても好きだったという、胡四王山(こしおうざん)の中腹に建っています。「記念館」から「イーハトーブ館」へは、賢治が設計した南斜花壇と日時計花壇のある「ポランの広場」を通っても行けますが、ここはかなりの急斜面で、車椅子での鑑賞は大変ではないかと思われます。前夜、大沢温泉で会った方が、「宮沢賢治もいいけれど、足の悪い私たちには行かれないよ」と言っていた意味が、ここでやっと分かりました。 | 賢治記念館チケット
| それにしてもこの空間は不思議です。フツー見学者が多いと騒がしいものですが、おしゃべりしながら入ってきた恐怖の団体客(個人旅行者から見ると、どこで会ってもこう感じます)まで、自発的にトーンを落としていました。それだけの力がある賢治に守られ、この時も記念館には極上の時間が流れていました。 「宝石には宇宙の力(energy)が凝縮されている」と感じてから、輝石類に興味を持つようになりました。賢治作品にちりばめられている宝石の扱い方はとても魅力的で、その世界を具体的に見せてくれる、鉱石の紹介ビデオコーナーにはもう釘付け。「月長石」「黄水晶」「琥珀」「金剛石」「黄玉」、、、、と石を通して「賢治の世界」にドップリ浸ってきました。 | 「ポランの広場」の街路灯は、フクロウ君
| 「科学」・「芸術」・「農業」・「宗教」と、賢治の幅広い世界を、童話原稿、イラスト、遺品など、豊富な資料で浮かび上がらせているこちらの展示。また、「注文の多い料理店」「セロ弾きのゴーシュ」など、有名な賢治作品をスライドで紹介しているので、幼い子供でも充分楽しむことができます。幼稚園児からシルバーエイジまで、幅広い年齢層に支持されそうな、盛りだくさんのこの記念館。その"一般の入館料"がなんとたったの「200円!(これは1996年当時で、2004年現在は350円です)」。これは見落とせません。
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