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 新楽遺跡:『約7200年前(新石器時代)の母系氏族の集落跡。住居跡からは土器・石器・玉製品・木彫製品などが出土し、中でも漆黒の玉と木に彫られた鳥は大変貴重である。』

 北陵公園の西には、古代の住居跡「新楽遺跡」があります。地図ではすぐお隣に見えるのですが道が分からず、結局正門まで出てタクシーで移動しました。車でも10分は要しましたから、歩くと1時間はかかるかもしれません。
復元住居
復元住居も日本とはちょっと違います
 現在、住居跡には覆い屋がかけられ、周囲には半地下式の復元住居が10棟ほど建てられています。中に入ると日本各地で見られる復元住居とそう変わりは無いのですが、外観がそれなりに異国的なのが面白いですね。

 遺跡と道路を挟んだ南側に、出土品を展示した小さな博物館がありますが、展示品も少なく解説文も良く理解できないので余り内容を覚えていません。で、2元で買ってきた遺跡案内や瀋陽市のパンフレットを読んでみますと、前述の「漆黒の玉」の重要性がうたってあるではないですか。「そんな展示あったかしら?」。
石炭製の黒玉
石炭製の黒玉(クリックで拡大画像になります)
 もしやと思って撮って来た画像をチェックしてみると、それらしき黒玉と一緒に解説文も写っているのを見つけました。「ラッキー!」。それを読むと、『硬く炭化した柏・松・糸杉などを加工したもの。表面はつややかで黒光りし、高度な技術で作られた装飾品だったと思われる。』とあります。
新楽遺跡入り口
新楽遺跡入り口のモニュメント
 そして『石炭は遺跡周辺では産出せず、瀋陽から45キロ離れた撫順の石炭を利用したと考えられている。石炭の利用は漢代(約2000年前)に始まったとされていたのが、この遺跡の発見で7000年前まで遡ることとなった。』と解説文は続きます。

 石炭の歴史まで書き換えた、漆黒の玉は当遺跡の目玉。それで遺跡入り口のモニュメントにも丸玉が配されていたんだと、ここで初めて「納得!」。
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