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| 瀋陽は遼寧省の省都で、旧称は奉天。訪問時は「花の万博」開催中(2006年5月1日−10月31日)で、横断幕やら看板やら、万博一色。ホテルのロビーにさつきの鉢植えなどが多数置かれていたのはその関係もあるのかもしれませんね。 | 趣きのある赤レンガの瀋陽駅
| さあ、初日の今日はどこに行きましょう。ホテルで一休みしてから、「ここが故郷」と言う知人の案内で市内見物を始めることにしました。「すぐ近くだから歩いていきましょう」と最初に向かったのは、ホテルから駅へ向かう途中の繁華街。ご両親のお店があったという場所でしたが、今ではマックも入っているビルになっていました。
| 少しお腹がすいたのでマックで休憩し、商店街を抜けて歩いて行くと正面に、赤レンガに緑のドームを持つ建物が見えてきました。これが1910(明治43)年竣工の瀋陽(旧奉天)駅で、昨日ハルビンからの列車が着いた新駅ができてからは、ローカル線(各駅停車)の発着駅となっているそうです。 | 駅前風景:左手の建物は満鉄時代の物だとか
| 「アラ懐かしい、昔のままだわ。この辺りは日本人が多く住んでいて、ホラあれも満鉄時代のものよ」と、駅前の建物を指差して知人が熱く語ってくれました。
南満州鉄道株式会社(通称満鉄)は、日露戦争の勝利によりロシアより譲り受けた東清鉄道の権益確保のため1906(明治39)年に設立された半官半民の会社です。今まで単なる鉄道会社かと思っていましたが、調べてみて驚きました。港湾・埠頭の新設・整備や炭鉱・製鉄事業から、病院・学校・旅館の建設・経営などのインフラ整備まで多岐にわたり、後の満州国の土台作りをしたような会社だったんですね。
それを可能にしたのはロシアから受け継いだ「鉄道付属地」と言う微妙な地域の存在。当初「鉄道敷設のため必要な土地の管理権」であったものが、どうして租界(治外法権を有する外国人居留地)並みの自治的街づくりができたのか。参考文献、ネット検索など設けましたので、興味のある方は参考にしてください。 |
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