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 「昔ここに住んでいたのかも!?」と一瞬息を飲む。そんな気持ちを味わいたくて東奔西走した、世界あちらこちらをご案内します。 - 2006年02月06日更新 -
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2006年02月06日 : 着物を思わせる長めの巻きスカートに、適度にウェストを絞ったブラウス。私の着ていたカンボジア式の服を見て「それと同じのが欲しい」と家路の友達に言われ、今回(昨年12月)彼の地に出向く前に布を託されていました。美しい紅型の古布にカンボジアシルクを合わせ、着るとすっきり見えるこんなスーツに生まれ変わりました。彼女も喜んでくれたし、私も寸法間違いの不安から開放されてビールがおいしく飲めました。

 待ち合わせた日はちょうど節分で、歌の合間に豆の無料配給(?)がありました。でもこれは豆まきのためでなく、酒のつまみ。煎り大豆がこんなにもビールと合うなんて、「知らなかった!」。早速翌日近くの店に買いに行きましたが、既にそのコーナーにはひなあられが。ここ数年冬は外地で過ごしていたので、以前当たり前だった店頭の季節変化が、何故か新鮮に感じてしまいました。
カンボジアスタイルの服
紅型の古布で作った友人の服
 先週の映画の日、「ホテル・ルワンダ」を見に行きました。植民地時代の後遺症でもある部族間の抗争が、被害者100万人とも言われる大虐殺に至った。その衝撃の事実が息つく暇もないテンポで、津波のように画面から押し寄せきます。唯一の救いは主人公ポールの家族(人間)愛。家族や避難民を思う心は観客にとっても希望です。彼の機転と誠意だけを頼りにハラハラドキドキ、中だるみすることなく最後まで画面に引き込まれてしまいました。

 とても良い映画だったのですが、このままで帰るのは「ちょっと重い」。「今日は半額デーなのだから」と昼食後、「博士の愛した数式」を見てきました。はじめて見る寺尾聡の飄々とした演技は、役柄とは言えお父さん(宇野重吉)そっくりの味わいで、「ルビーの指輪」の記憶しかない当方としてはただただ驚くばかり。これを学生の頃見ていたら、「これを見て数学が好きになりました:掲示板より」で成績も上がったかも。学生の皆さんにお勧めです。
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