壱岐対馬 装飾古墳 奴国の丘 阿蘇山麓の温泉 |
| アワビ種苗センターがあるのは、島の南西に浮かぶ三つの島の一つ大島。郷ノ浦港からは市役所土木経済課のYさんも同行して下さり、総勢4人が迎えのボートに乗り込みました。このボートは3.4tの作業船で、操舵は舳先で遠隔操作が出来るようになっています。つまり操縦席は無人なのです。これ幸いと操縦席に座らせてもらいましたが、これは昨夏の船舶免許試験の時以来。久々に、自分が操縦しているような目線で船旅を楽しめました。 | 郷ノ浦港から船で40分ほどの三島(大島・長島・原島)
| 20分ほどで途中に浮かぶ作業場(海面飼育筏)に到着、ここで種苗センターの末永さんを拾いセンターへ。全員で名刺を交換して自己紹介の後、いよいよ海藻の話の始まり始まり。海藻の名前も性質もチンプンカンプンでしたが、その中で興味を惹かれた話がありました。それは海水温の話です。
| この種苗センターが設立されたのは、ウニやアワビなどの水産資源減少に歯止めをかけるため。調査を始めてからの5年間で壱岐海域の水温が1.5度上昇、これが貝類の主食である海藻の減少の原因ではないかと考えられているそうです。 | 大島にあるアワビ種苗センター
| ここで先ほどから気になっていたウニのことを「この周辺でも昆布は育つんですか?」と聞いてみました。「この海域では水温が29度以上となり、25度以上になると立ち枯れる昆布は育たないんですよ。でもアワビやウニはホンダワラなどの海藻を食べて育つので、昆布がなくても大丈夫なんです。」
「食べ比べてもらえば判りますが、昆布育ちのウニよりホンダワラを食べて育つウニの方が色が鮮やかでコクもあっておいしいと私達は思っています」とのこと。なーるほど、ウニは北国の特産品と言うわけではなかったんだ。そういえば沖縄でもウニをご馳走になったことがありましたっけ。すっかり忘れていました。海藻の豊かなきれいな海では、アワビもウニもおいしく育つ、と言うことなんですね。
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