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越のヒスイ
能登半島
 朝日町歴史公園の入り口には、江戸時代の町屋"旧川上家"が管理棟として移築されています。囲炉裏(いろり)端では、数人の方々がおしゃべりの真っ最中。中に入ると奥にいたご婦人が「お茶飲んでいきなさい」と声をかけてくれました。

 小振りの抹茶茶碗にドボドボと鉄瓶の液体を入れ、変わった形をした茶筅でさっとかき混ぜ「どうぞ」。「お湯だけ?」と思ったのですが、見ると確かに泡立っていてかすかにお茶の味もします。お茶葉を入れた様子がないのに、不・思・議。
日本唯一の「後」発酵茶、バタバタ茶
日本唯一の「後」発酵茶、バタバタ茶
由来: 室町時代(1427年ごろ)、蓮如上人が越中布教のおり、この地方で既に飲まれていた黒茶を供茶に利用された。とも、江戸時代、糸魚川城主として赴任した松平日向守(ひゅうがのかみ)が伝えた。とも言われている。

飲み方: ヤカンなどで煮出した黒茶の汁を茶碗に入れ、二本合わせのバタバタ茶筅で泡立てて飲む。

 これがこの地方と、新潟の糸魚川名物の"バタバタ茶"。番茶に塩を少々加え、茶筅でバタバタ泡立てて供する庶民的なお茶の風習だそうです。由来はわかりませんが茶碗には、"五郎八茶碗"という立派な名前がついていました。ちなみに、"五郎八茶碗"・茶筅・バタバタ茶100gが入ったセットは、「5000円也」デシタ。
発酵茶関連参考書籍

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