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 資料館の裏山にある上淀廃寺跡へは、石馬谷古墳(石馬が出土した古墳)脇の山道を5分ほど登っていきます。台地を利用したその敷地跡は、見渡す限り何もないただの原っぱ。でも見学用の木道通路を歩いていくと、半島の影響を受けている"瓦(かわら)積みの壁"や、"塔の芯礎"などが現れ、確かにここに立派な建物群が存在したことを示してくれます。

上淀廃寺 : 『白鳳時代(7世紀末の奈良時代)に建てられ、平安後期(11世紀頃)に焼失した、と考えられている寺院の跡。発掘調査で「法隆寺と並ぶ国内最古の仏教壁画」の破片が出土し、1996年に国史跡に指定された − 淀江町教育委員会パンフレットより − 』
半島の影響を受けている"瓦(かわら)積みの壁"
半島の影響を受けている"瓦(かわら)積みの壁"
 "展望台"と書かれた広場に立つと、正面には島根半島と日本海が見えます。そして背後には(ここからは見えませんが)伯耆大山。

 資料館でHさんが、「古代の淀江は湖で、海上から大山を目指してくると自然にここに着いたのです」と言っていた淀江の風景。眼下の田んぼを海の色に塗り替えてこの景色を見ますと、「古代の遺構が多いのも、交易に裏づけされた富があったればこそ」とうなずけますね。
上淀廃寺関連参考書籍

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